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ドローン輸送 アフリカ食指 豊田通商、米ベンチャーに出資

2019年03月27日


 豊田通商が、アフリカのルワンダで小型無人飛行機(ドローン)を使った輸血用血液輸送で急成長する米ベンチャー、ジップライン(カリフォルニア州)に資本参加したことが日、分かった。詳細は不明だが、他のアフリカ展開で協力したい考え。

 ICT(情報通信技術)立国を目指すルワンダは、通信網が整備され、デジタル技術で社会課題を解決するサービスが相次いでいる。ルワンダでは、インフラが未整備のため、救急医療品の輸送に時間がかかるのが課題だった。ジップラインは、ルワンダ政府と提携し、2016年からドローン輸送サービスを開始。携帯アプリを通じて注文を受け、物流拠点からドローンを飛ばし、位置情報で医療機関の場所を特定し、上空からパラシュートをつけて投下する。

 同社は当初、米国でサービスを検討したが、規制の壁で頓挫。今回、ルワンダ政府の規制緩和でサービスが実現した。豊田通商は子会社の仏商社セーファーオーを通じアフリカで医薬品を販売し、将来のドローン活用も視野に入れる。

 国際協力機構(JICA)は、ルワンダのICT戦略策定時から専門家派遣などで支援し、起業を目指す若手が集まり経営などを学ぶ「kラボ」などのベンチャー支援拠点の運営に関わってきた。アプリで料理注文を受け、バイクで配達するサービスなどが誕生している。

 ルワンダのIT人材に注目したのが、ソフト開発のレックスバート・コミュニケーションズ(東京都千代田区)だ。14年に現地に設立したソフトウエア開発委託の合弁会社は海外からの帰国組の優秀人材を採用し、「欧州やルワンダ政府からの受注増で、3~5年で100人規模に増やしたい」(田中秀和社長)と意気込む。ルワンダは昨年の世界銀行の「ビジネスのしやすさランキング」で41位とアフリカで2位。投資プロセスの簡略化や治安の良さ、汚職の少なさも評価された。

 ITベンチャーのモモ(神戸市中央区)は、スマホで農作業効率化をチェックするシステムをコーヒー農家向けに販売することを計画している。携帯電話や電子マネーが普及するアフリカの国では、一足飛びに技術革新が進む「リープフロッグ(カエル跳び)」と呼ぶ現象で変貌している。

 起業家支援のサムライインキュベート(東京都品川区)は昨年、ルワンダや東アフリカのベンチャーに投資する子会社リープフロッグベンチャーズ(同)を設立。この会社を通じ、日本企業向けにルワンダで実証試験の場を仲介するサービスも本格化する。