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職場での「昼寝」推奨広がる 頭すっきり「ミス減った」

2019年07月17日

 職場での「昼寝」を従業員に推奨する取り組みが関西の企業で広がっている。昼食後にみんなで気兼ねなく仮眠が取れる時間を設定。頭をすっきりさせた上で午後の仕事に集中してもらい、生産性の向上につなげるのが狙いだ。導入した企業では「ミスが少なくなった」と、睡眠効果を実感している。

 バイオリンの音色が響く薄暗い本社ホールで、昼食を終えた50人ほどの従業員が気持ち良さそうにうたた寝する。大日本住友製薬(大阪市)が2017年6月から月1、2回のペースで開く社内イベント「寝てもいいレクチャー」での見慣れた光景だ。

 内容は自由に決められ、従業員が現在取り組んでいる自分の仕事を紹介したり、外部の専門家に講演を依頼したりしてきた。初回から参加する人事部の増田修一さん(39)は午後に眠気を感じることもあったが、レクチャーの後は「頭がリセットされた気持ちになる」と満足した様子だ。企画の担当者は「今後はオフィスの自分の席でも遠慮なく寝られるような風土を浸透させたい」と話した。

 缶コーヒーが主力の飲料大手ダイドードリンコ(大阪市)は、昼休み中にコーヒーを飲んでから15分間の仮眠を取る「カフェインナップ」を取り入れている。同社によると、コーヒーには眠気を覚ますカフェインが含まれ、効果が表れるまでには20~30分程度かかるとされる。「先にコーヒーを飲んでおくと寝覚めが良い」(担当者)という。

 午後に長い休憩時間を取るスペインの風習「シエスタ」を導入した企業もある。ITコンサルタントのヒューゴ(大阪市)では、従業員が毎日午後1時から4時までの3時間を自由に使える。その分終業時刻は遅くなるが、昼寝以外にもジムやネイルサロンへ行くなどそれぞれ時間を有効活用している。

 脳科学と経営の関係に詳しい早稲田大の枝川義邦教授は「昼寝をすることで作業の効率が上がり、残業時間の削減につながったという事例もある。働き方改革の機運が高まる中で、こうした取り組みがさらに広まる可能性がある」と指摘した。

えとき=昼食後にうたたねする大日本住友製薬の従業員(大阪市)