facebook twitter

header_SocialLogoあなたのソーシャルネットワークでログイン

Fuji Sankei Business-i on RSS

◀ 写真ニュース一覧に戻る

写真ニュース詳細

〝空飛ぶ魔法瓶〟で試料回収成功

2018年11月27日


 国際宇宙ステーションからの試料回収に成功した小型カプセルで、重要な役割を果たしたのが、タンパク質を低温に保って運ぶ断熱容器だ。開発したのはタイガー魔法瓶(大阪)のチーム。既存の技術を組み合わせ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が示した主な条件①セ氏4度を4日以上保つ②強い衝撃に耐える―をクリアし〝空飛ぶ魔法瓶〟を作り上げた。

 JAXAから依頼を受け、具体的な検討に乗り出したのは2015年12月ごろ。同社でも宇宙に関連する製品は初めてで、社内には不安視する声もあったという。

 魔法瓶は容器の壁を二重にして真空の層を設けることで、熱の出入りを抑えている。だが市販品では、望みの温度を保つことができるのは、せいぜい数時間だ。

 チームは冷気が蓋の部分から逃げることに着目。蓋の代わりに、もう一つの「魔法瓶」で容器をすっぽり覆うことを思いつき、試行錯誤の末、保温効果を飛躍的に上げる構造を編み出した。

 壁も厚くし、地球の重力の約40倍にも相当する衝撃に耐えられるようにした。

 開発を担当した同社の中井啓司さんは「培った技術を一般商品にも転用したい」と意気込んだ。