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日本酒を仏のレストランに

2017年09月13日

 各地の酒蔵とフランスの地方にある名レストランを結び付け、日本酒をメインに輸出を増やすビジネスが進んでいる。パリなどの大都市以外で日本酒はまだ知られておらず、未開拓の新市場に照準を合わせて蔵元や、その酒を育んだ地域の振興につなげる姿を描く。

 手掛けるのは卸売会社「ジャパン・エクスキーズ」(東京)。安部ロブション龍依代表取締役(29)が父親の著名な料理人、ジョエル・ロブション氏の人脈も生かし、人気酒造(福島県二本松市)など12道県の酒をフランス料理店のシェフに売り込んでいる。日本酒を主力としつつ、焼酎や山梨県のワインも扱う。

 2016年の日本酒輸出額は155億円で前年から11%増えたが、フランス向けは2億円弱にすぎず、消費地は大都市の和食店などが中心。「だからこそ地方に大きなチャンスがある。本当に良い酒は名シェフに通用する」と安部ロブション氏。現地では淡麗辛口よりフルーティーな酒が好まれ、魚介類を使った料理と相性が良いという。

 上野建太郎取締役(39)と2人で規模や知名度に関係なく酒蔵を訪ね歩き、新たな取引先を探している。数年以内に単独で日本酒の対フランス輸出2億円を達成し、将来は業界全体として日本酒の世界への輸出総額を、フランスワイン輸入額並みの500億円前後に伸ばしたい考えだ。国税庁によると、日本酒が主力の製造場は1970年度に3500を超えたが、近年は1600ほど。上野氏は「全国には地元のコメで丁寧に造られた日本酒がある。後継者不足などによる廃業を減らしたい」と話す。