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天然アユの名川 生息環境を改善  ■高知・野根川で再生計画

2017年03月20日

 高知県東部。徳島から県境をまたいで流れる二級河川「野根(のね)川」(総延長約28.5㌔)は、流域に里山清流の原風景を残した国内屈指の名川で、かつて天然アユ日本一を誇った。しかし、自然荒廃や森林保水力低下などにより、天然アユの姿が減っていく。当時の川に戻そうと昨年秋、国の地方創生推進交付金を活用した地域再生計画がスタートし全国の注目を集めている。

 高知県東洋町はNPO法人「ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」と連携し、天然アユの生息環境をよみがえらせるほか、流域に景観ポイントを整備し観光客を呼び込むといった事業を展開する。3年後には地域産業振興、定住・交流人口の増加を計画している。

 野根川再生のきっかけは、品評会で全国一にもなった野根川の天然アユが最近捕れなくなってきたこと。松延宏幸町長=写真=によると、地域でも天然アユの名川であるとの意識が低く、かつては100万匹のアユが生息するといわれた川は約10万匹に激減。行政の川再生の施策も後回しになっていた。町はアユ激減の原因を調査。この結果、流域の堰堤(えんてい)の魚道が壊れ、遡上(そじょう)がしにくいようになっていることを突き止めた。